≠Forlorn Hope

2012年限定500枚リリース。
よく考えればちゃんとしたスピーカーとアンプで聴くのは初めて(!)
久しぶりに最初からじっくり聴いてみる。

もう5年も経っているので客観的な評を自分で試みてみます。

ケージの「夢」から始まった。自分の中ではパーセルが冒頭と勘違いしていたので少しハッとする。
ギターのアルバムでこんな曲を冒頭に持ってくる挑戦的な選曲。もちろん意図したものなのだが、
分かっていながら未知の世界に足を踏み入れたかのような感覚に陥る。

儚くも存在感のある響きに気持ちが落ち着き始めた中、次のパーセルの組曲がギターとは思えない軽快さで走りはじめる。
「もしかしたら、この人けっこう面白いかも」
もし演奏してるのが自分じゃなかったらそう思ったかもしれない。
こんな繋がり方、なかなか斬新である。

すみません、冒頭から客観的に観れてません(笑)

気を取り直して組曲2番。あらためてこの曲の美しさを実感。Youtubeでは6弦ですがアルバムではもちろん11弦バージョン。
編曲も理想に近いので全体として完成度が高い。
正直、プロの演奏っぽく聴こえてくる。

さらにサティーの干からびた胎児。
だから、こんな曲やってる人ってそうそういないって。
もうギターオリジナルと言っていいほど。しっくりくる演奏。もう客観的うんぬんはあきらめました。。。

さて問題のドビュッシーの夢。
出だしの美しさは11弦ならでは。ただCD批評(濱田滋郎氏)にあったように高音が苦しく感じるのは否めない。
続くベルガマスクの前奏曲でもかなりの高音が出てくるが、ここまで違和感はないということは、
やはり「夢」が持つ雰囲気にそぐわない音質が出てしまったのだろうか。
ただそれは現状の11弦の限界でもある。
そのことで準特選に下げられたのであれば心外だ。あれだけ特選が乱発されるのになんで「準」なのか!
けっこう根に持つタイプなのだ。

いよいよメインはベルガマスク全曲。いわゆるイロモノを感じさせない出来栄え。
これは、堂々と誇っていいんじゃないかな。メジャーのギタリストとレベル的に何が違うのだろう。
速弾きもきまってるし(笑)
ただパスピエ、けっこうゆっくり弾いてる(笑)
Youtubeの動画の印象だと爆走モードなので、中間くらいが理想かな。

さてここまで聴いて
今後11弦は弾き続けるべきだと、あらためて思った。
選曲と言い、演奏レベルと言い素人とは思えない、プロ顔負けの内容である。
と、冗談はさておき、
今ならまったく同じ内容でツアーやっても通用しそうなレベル。今11弦でこのレベルを弾ける日本人はまずいないはず。
少なくとも関西には。当然和歌山には。

などと書いてるうちにアルバムは再びケージの名曲、そしてダウランドで終わる。
11弦の正しい本来の使い方を、こんなのはいつでも弾ける!と言わんばかりにサラっと入れてくる。

この11弦によるアルバム「失われし望み」(原題にはノットイコールを付けています、つまり既存のギター界に絶望しながらも、
11弦によってすこし希望が見えるかもしれない、という気持ちを込めてのタイトルです)、
プロットアルバムでありながらバラエティに富んだ内容、11弦の可能性を示唆した1枚だと思うのだが。。。

あぁ~もう無理!
どなたか客観的な批評をお願いします!

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