金谷幸三流花伝の書その16

和歌山のギタリスト金谷幸三による実践的ギター講座(SEO対策済)

■表現へのご招待■

ギターも上級になってくると次のようなことを考えたことありませんか?
たとえば人に「上手ですね」と褒められたとき、自分はただ先生の言う通り弾いてただけ、
自分が褒められてるんじゃない・・・

そう、自分のアイデンティティに疑問を持った時、その時こそいよいよ音楽を自分で創り上げる表現の世界へと踏み出したのです。

細かな臨床は花伝の書後半に譲るとして、ここでは簡単に何をしようとしているかを説明します。
音楽表現とはとりあえずどうすればいいのか?そういうことです。

1.パラメーターを知る

音を構成する要素は大きく分けて5つあります。

高さ:いわゆるドレミ
長さ:四分音符とか
強さ:フォルテとか
音色:フルートとかバイオリンとかの違い
位置:現代作曲家によって新たに付け加えられた要素。パニング。

一方、表現のための変化するパラメーターは、つまりこれを動かすことで表現が決まるのですが、

ディナーミク:音量の変化。クレシェンドなど
アゴーギク:時間の変化。リタルダンドなど。

この二つを曲線(ベクトルライン)使ってフレーズとかに表情を付けるわけです。

2.人の顔で考える

分かりやすく人の顔に置き換えると、目や口、鼻といったパーツが「音」ですね。
目の色や、鼻の高さなどでそのもののキャラクターを作ります。

表現とはその顔に表情を付けること。
目や鼻がなくなったり位置が変わるのではく、目じりを上げて起こった表情、口角を上げてかわいくしたり。
しわを足したりして年齢の変化を付けたり。
いやその前にお化粧でもして存在をアピールしましょう。アイラインで目を強調したり、口紅を厚めに塗って色気を出したり。

3.形容詞や副詞の語彙を増やす

「あなたは泣いています」それは次のどれが原因ですか?
悲しくて泣いている。寂しくて泣いている。嬉しくて泣いている。怖くて泣いている。etc.

おそらく、この違いは顔の表情や仕草で判断されるはずです。それぞれの表情が思い浮かびますか?
では実践です。
そのそれぞれの状況(映像)にBGMを付けるとしたら?
ただ「泣いている」という動作から様々な物語や音楽が生まれてくる。これが表現です。

寂しいとき、流れる音楽は大きい音なのか小さい音なのか(ディナーミク)。
寂しい時の体の所作は「素早いのですか」それともゆっくり?(アゴーギク)

4.様々な言葉のイメージを持つ

音楽用語、そのほとんどは特殊なものではなく日常に使う普通の言葉です。
イタリア語やドイツ語になじみがないだけで、普通の会話なんです。

例えば小さな音を要求してくる用語で次の3つのイメージの違い。
学校で教わる日本語訳ではすべて「静かに」ですが、実際は違います。

カルム、トランキーロ、セレニテ
カルムは音そのものが小さい様子。
トランキーロはトランキライザー、つまり鎮静。精神的に穏やかな様子。
セレニテは波が静かで平和な様子。

皆さんにとって上の写真はカルム?トランキーロ?

こうした言葉からダイレクトにイメージする力が大切です。

とまぁざっくりと進めてきましたが、実際にそれを表情ベクトルだけでどう作り上げていくかは追々、その機会をお楽しみに。

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