金谷幸三流花伝の書8

和歌山のギタリスト金谷幸三による実践的ギター講座(SEO対策済)

■形状記憶フレーム■

たとえそれが理にかなった合理的なテクニックだとしても、そこに留まるのは良くないと教えています。
筋肉の持久力ではなく「柔らかな瞬発力」を理想としているからです。
常に臨機応変に動くということと、基本形に戻るということ、この二つが金谷流のポイントです。

レベルが進むにつれ、基本だけでは対処できない事項にはその都度「例外処置」を行うことが当然あります。
曲が上級レベルになるほど、様々な「例外」に遭遇することでしょう。そのとき基本にこだわりすぎて制約を受けるよりは「例外的に」動いてください。
すんだら基本に戻ればいいだけの話ですから。
ただその例外にいつでも対応できるように常にホームポジションを意識して、いつでもその形ができるよう癖付けておく必要があります。

1.姿勢

クラシックギターの場合、9ポジションまでは基本的な左手の形で動かせますが、その先はヒールやボディが邪魔をして、基本の姿勢では苦しくなってきます。
そこで「動けばいいのです!」。
例えば15フレットでセーハする際、指の角度をまっすぐにするためには右肩を大きく下げ肘先からポジショニングを取らなければなりません。
それでいいのです。ただしそのハイポジの用事が済んだら必ずホームポジションに戻ってください。

またどうしても首が指板を見るために左ばかりに曲げてしまいます。いいのです。たまに右ブリッジの傷でも見てバランスを取ってあげてください。
このとき実は聴く耳が違っているんです。僕の場合は右を見て(たぶん左耳で聴いている)方が音楽に集中できます。詳しくは分かりませんが右脳で聴けてるからかもしれませんね。

2.右手

前回お話した「5321」の形。これもホームポジションです。特に親指と人差し指の感覚(1弦飛ばし)を覚えこんでいきます。
そして5弦に親指を置いたときに親指の背中で6弦を感じておきます。
この形にとにかく戻ります。これでいつでも同じ音色がだせるようになるわけです。
疲れてきたり、緊張で力が入ってきた場合、思い切ってギターに付けてる腕を浮かせて「のび」でもしてください。
次弾くまでにホームに帰っていればいいだけなのです(笑)

動画では脱力した状態についても軽く話しています。ご参考までに。

3.左手も、何もかもが同じ。形状記憶フレームを信じて無茶苦茶やればいいのです。

体のバランスが崩れてきたら思い切って逆の動きを入れる。萎縮vs拡張 緊張と緩和、左右上下の動き、なんでもアリです。

いちおう、この説明するときに必ず言うフレーズがあります。
金谷幸三「名言集より」

ハイポジ弾くときとカニを食べる時は格好を気にしちゃダメ!

形にこだわって臨機応変に動けないことを戒めた言葉でございます。